自分が主体となって動く必要がある冠婚葬祭はそうあることではないため、マナーを覚えていないという方は多いものです。
香典には個人や遺族に役立ててほしいという相互扶助の意味合いがあるため、香典返しも頂いた金額分のお返しをするわけではありません。
そこで今回は、大人なら知っておきたい香典返しのマナーと、香典返しの品物についてご紹介します。
この記事は、和牛×ギフトの専門店「肉贈」の店長松本が監修しています。
肉検定1級・2級、家畜商の免許も取得済。和牛の肥育もしています。
「和牛×ギフト」を通して、贈り主&贈り先の双方を幸せにすることを目標に日々活動中。
香典返しのマナー

香典返しの時期や相場のマナーついて説明していきます。
香典返しはいつ渡す?
香典返しは四十九日の忌明け後にお渡しするのがの本来のマナーです。しかし、近年は葬儀当日に香典返しをお渡しする「即返し」が広まっており、こちらが一般的となってきました。
即返しの場合は香典の金額を確認して香典返しを用意することができないため、一般的な相場を目安に一律同じ香典返しをお渡しします。
香典返しの相場はいくら?
香典返しの相場は、頂いた香典の半額程度が一般的。そのため、だれからいくらの香典を頂いたのかを一覧にする必要があります。
即返しをしている場合でも、中には一般的な金額以上の金額を包んでくれる方もいます。そのような場合には、別途香典返しが必要です。
高額な香典を頂いた場合の香典返し
高額な香典を頂いた場合は、忌明け後にあらためて品物を贈りましょう。即返しと合わせて半返しになるように品物を選んでください。
ただし、「香典返しは必要ない」と辞退されている場合などは、ご厚意に甘えて問題ありません。
「大変な時だから役立ててほしい」という気持ちから香典返しを辞退しているのに、その意に反して半返しをするのは相手の気持ちを無駄にしてしまうため、無理にマナーに沿う必要はありません。
半返しをしなくてもいいケースとは?
一家の主がなくなった場合や遺族に幼い子供がいる場合は、頂いた香典の1/3程度の香典返しを用意するか、香典返しを行わなくてもいいとされるケースもあります。
一家の主という働き手を失ったことへの経済的不安や、幼い子供にこれからかかる養育費のことを考慮してのことです。香典返しを用意しない場合は、お礼状で感謝を伝えましょう。
親族から高額な香典を受け取った場合、葬儀費用の足しにしてほしいという気持ちが含まれるため、1/4~1/3程度の香典返しでも問題ありません。
また、香典返しの相場である半返しは15,000円くらいまでとされているため、それ以上高額な香典を頂いた場合は1/4~1/3程度の香典返しでもマナー違反にはならないので、覚えておきましょう。
香典返しを辞退されるケースとは?
香典返しを辞退される場合は以下のようなケースが考えられます。
- 遺族に役立ててほしいと考えている場合
- 複数名で少額ずつ集めている場合
先ほどご説明した通り、「役立ててほしい」という気持ちから、香典返しを辞退されることもあります。この場合はお礼状のみでも問題ありません。
また、職場で少しずつお金を集めて香典にしている場合は、個々の金額の小ささから辞退されることもあります。この場合、全員が受け取れるような菓子折りなどを後日お渡しするといいでしょう。
香典返しの包装・熨斗のマナー
まず包装についてですが、派手な色や華美な柄は避け、白や淡い色、控えめな柄の仏事用の包装紙を用いるのが基本です。
香典返しは相手への感謝の気持ちと故人への敬意を示すものですので、あくまで控えめで落ち着いた印象にすることが大切です。
また、熨斗については、表書きには一般的に「志」と書くのが一般的。水引は黒白の結び切りを用い、一度きりの意味を持たせることで弔事にふさわしい形となります。
香典返しの注意点

香典返しを用意する場合の注意点を説明します。
香典返しで贈ってはいけないもの
香典返しは、一般的に使ってなくなる「消え物」を贈るのが一般的です。これは「不祝儀を残さない」という意味合いを持ちます。そのため、食べ物や飲み物が香典返しの定番となっていますが、注意したいのが「肉・魚・酒」です。
肉や魚は宗教的な意味合いや、殺生を連想させるものは不幸ごとの際には避けるべきとされているからです。ただし、カタログギフトに肉や魚が記載されていても、贈るのはカタログであるため問題ありません。
お酒はお祝いに用いられることが多いため、香典返しには不向きとされることがあります。また、商品券や金券は金額があからさまであることから不快に感じる人もいるため避けた方がいいでしょう。
●香典返しで“お肉ギフト”は本当に大丈夫?マナーの最新事情
前述した通り、殺生を連想させる肉や魚といった「四つ足生臭もの」は、弔事の品として古くからタブーとされてきました。しかし、近年では「お肉ギフトを受け取りやすい形」で贈る選択肢も広がっています。
例えば、直接肉を贈るのではなく、お肉を選べるカタログギフトを活用することで、マナー上の配慮を守りつつ香典返しとして贈ることができます。カタログギフトであれば、受け取った方が好きなタイミングで全国のブランド和牛の中から好みのお肉を選べるため、香典返しとしても安心です。
会社からの香典
会社から香典を頂いた場合、送り主によって香典返しのマナーは変わります。
もし、会社関係でも役職者など個人からの香典であれば一般的な香典返しのマナーの通りで大丈夫ですが、会社や法人名義の香典の場合は福利厚生費として扱われるため、香典返しは必要ありません。
また、社員から連名で頂いた場合は、先ほどもご説明した通り1人ずつの金額が少額になったり、誰がいくら包んでくれたのかがわかりません。そのため、個別に分けられる菓子折りを持参しましょう。
連名の香典の場合
友人知人から連名で香典を頂く場合もありますが、このような場合は連名でも1つの香典返しを贈るのではなく、人数分の香典返しを用意しましょう。
香典の金額から1/3程度の金額で人数分の香典返しを用意しますが、少額になる場合は小分けされたお菓子を贈るなどでも大丈夫です。たとえ少額であっても、きちんと感謝の気持ちを示すことが重要なので、返礼漏れの無いようにしましょう。
お肉ギフトを香典返しに選ぶなら押さえておきたい4つのポイント
香典返しにおいて「お肉」を検討するなら、次の4点を押さえておくと安心です。
①現物肉を直接贈ると「殺生」「四つ足生臭もの」のイメージを含むため避ける
②お肉を選べるカタログギフトを用意することで、マナー的なリスクを抑えられる
③香典の金額・相場に応じた価格帯のお肉ギフトを選び、「半返し(または1/3~1/2返し)」の目安を守る
④贈り先の食の好みや保存のしやすさを考える
おすすめの香典返しはカタログギフト
カタログギフトは金額が記載されておらず、小額から高額な香典返しに対応できます。また、先ほどご説明した通り、カタログギフトであれば肉・魚・酒が掲載されたものを贈っても問題ありません。
特に高額な香典を頂いた場合、肉や魚などを避けて消え物の香典返しを選ぶのは難しいものですが、カタログギフトであれば金額に合わせて用意ができます。
金額別にカタログギフトをご紹介しますので、参考にしてみてください。
3,000円以下のカタログギフト
◆2000円コース シンプルチョイス カードタイプ
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◆マリープレシャスギフトカタログ 2,800円コース
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5,000円以下のカタログギフト
◆カタログギフト とっておきのニッポンを贈る 栄さかえ カタログギフト
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◆えらべるブランド米 はくば白馬
10,000円以下のカタログギフト
◆松阪牛・神戸牛・米沢牛 選べるカタログギフト TMコース
◆ANAフレッシュセレクション 彩 Aコース
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15,000円以下のカタログギフト
◆松阪牛カタログギフトMAコース
◆美味百撰 銀杏 いちょう
15,000円以上のカタログギフト
◆松阪牛・神戸牛 選べるカタログギフト LA1コース 2万円
◆ダンチュウ(dancyu)CEコース
◆best Gourmet(ベストグルメ) グルメカタログギフト pyrenees(ピレネー)
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お肉のプロが厳選!肉贈のカタログギフトを選ぶメリット
香典返しという大切なシーンでは、贈る品物の品質と安心感が求められます。香典返しにお肉のカタログギフトを選ぶなら、和牛ギフト専門店「肉贈」にお任せください!
相手の好みに合わせて選べる
カタログにはステーキやすき焼き用など複数の種類のお肉が揃っているため、贈る相手が自分の好みに合わせて選べます。贈り手が品を決めるのではなく、受け取る人が自由に選べる楽しさが魅力です。
プロの目で厳選された安心の品質
掲載されているお肉はすべて肉のプロが厳選したもの。品質や味に対する信頼が高く、贈り物としても自信を持って選ぶことができます。特別な贈り物としての価値を高められる点も大きなメリットです。
遠方の方にも手軽に贈れる
カタログギフトなら、受け取った相手は自宅で簡単に注文できるため、遠方の方や忙しい方への贈り物にも最適です。配送の手間を考えずに、贈る側も受け取る側も便利に利用できます。
選ぶ楽しみと特別感を同時に提供
単に商品を贈るだけでなく、「どれを選ぼうか」というワクワク感も一緒に贈れます。特別感のあるギフトとして、贈られた側の満足度や喜びが格段に高くなるのも大きな魅力です。
ギフト対応
弔事にふさわしい肉贈専用のギフトボックスや熨斗など、無料サービスを行っております。ぜひ、マナーを守りつつ、心から喜ばれるお肉のカタログギフトを肉贈で見つけてみてください。
▶肉贈のカタログギフトはこちらから
まとめ
今回は、大人なら知っておきたい香典返しのマナーと、香典返しの品物についてご紹介しました。香典返しは四十九日の忌明け以降に贈るのがマナーとされていましたが、最近では葬儀当日にお渡しする即返しが一般的です。
香典返しの相場は半返しが基本となるため、葬儀当日に香典返しを渡していても、頂いた香典が高額であれば忌明け後に渡している香典返しと合わせて半返しになるような品物を贈りましょう。
香典返しは消え物を贈るのが一般的ですが、「肉・魚・酒・金券」はやめましょう。カタログギフトであれば、肉や魚などが掲載されていても問題ありません。また、カタログギフトは金額に合わせて用意しやすいので、香典返しとしておすすめです。





