ダイエット中でも罪悪感なく食べられる脂質が少ない牛肉部位はどこ?

牛肉の基礎知識

ダイエット中に脂質やカロリーを気にしてお肉を避ける人もいるでしょう。しかしそれでは食べるものが制限されるだけでなく、動物性たんぱく質が不足してしまう可能性があります

ダイエット中に脂質やカロリーを制限する場合、部位を選べばお肉を食べてもまったく問題ありません
そこで今回は、脂質が少ない牛肉部位について紹介していきます。

脂質が少ない牛肉部位ランキングトップ5

脂質が少ない牛肉を選びたいと思っても、「どの部位が本当に脂質が少ないの?」と迷う方は多いはず。実際、牛肉は部位によって脂質量に大きな差があり、同じ100gでも倍以上違うことも珍しくありません。
そこで、文部科学省の食品成分データベースを参考に、脂質の少ない牛肉部位をランキング形式でまとめてみました。

1位:ランプ
2位:ヒレ
3位:モモ
4位:ソトモモ
5位:カタ

それでは、具体的に脂質の量や特徴を詳しく見ていきましょう。

脂質を気にせず食べられる牛肉部位は「ランプ」や「ヒレ」

まず、和牛に含まれる脂質とたんぱく質の量を見てみましょう。

部位
脂質(100gあたり)たんぱく質(100gあたり)
ランプ/赤肉・生13.6g19.2g
ヒレ/赤肉・生15.0g19.1g
モモ/皮下脂肪なし・生15.5g20.2g
ソトモモ/皮下脂肪なし・生16.6g18.7g
カタ/皮下脂肪なし・生19.8g18.3g
サーロイン/皮下脂肪なし・生42.5g12.9g
バラ/脂身付き・生50g11g
リブロース/皮下脂肪なし・生54.4g10.1g

参考:文部科学省「食品成分データベース」

上記の図は上から脂質の少ない順に並べていますが、ランプやヒレ、脂身を取り除いたモモのあたりの部位は脂質が少ないことがわかります

また、脂質が少ない部位はたんぱく質の量が比較的多めであるため、ダイエットに向いていると言えるでしょう。

脂質が少ない牛肉部位の特徴を比較!柔らかさで選ぶなら?

「ヒレ」「ランプ」「モモ」は低脂質で高タンパクですが、食感や味わいには違いがあります。牛肉の中でも最も柔らかいのが「ヒレ」で、きめ細かく上品な味わいが特徴です。

「ランプ」はモモの一部ですが、適度なサシと赤身の旨味が強く、ステーキに適しています。「モモ」は脂肪が少なくヘルシーで、肉々しい食感を楽しめる部位です。

脂質を考慮しつつ、柔らかさを重視するなら「ヒレ」を、赤身の旨味を求めるなら「ランプ」や「モモ」を選ぶのがおすすめです!

牛肉などを食べずに脂質を徹底的にカットするのは危険!

脂質は太るイメージがあるため、ダイエット中は可能な限り制限しようと考える人もいるでしょう。
脂質は摂った分だけ太るわけではなく、エネルギーとして消費されなかった分が体脂肪になります。そのため、適度に摂取する分には消費されるので太ることはないのです。

脂質は健康面・美容面で大切な役割がある

脂質はエネルギーになるほかに以下のような役割があります。

  • 体温の維持
  • 細胞膜や脳神経組織をつくる材料となる
  • ホルモンの材料になる
  • ビタミンの運搬
  • 肌に潤いを与える

このようにさまざまなことに役立つため、脂質を徹底的にカットしてしまった場合、以下のようなトラブルが発生します。

  • エネルギー不足
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 髪の潤いやコシがなくなる
  • 肌が荒れる
  • うつ症状

健康と美容のどちらにも脂質が必要なため、特に女性は適度に摂取すべきなのです
1日の脂質目標量は、女性が45~65g、男性が60~90g

バラやリブロースなどを食べればあっという間に超えてしまう量ではありますが、ヒレやランプやモモであれば多少食べてもまったく問題ないことがわかります。

牛肉は脂質さえ抑えていればダイエットの味方になる

脂質を摂りすぎなければ太ることはなく、さらに脂質はある程度重要であることもわかっていただけたかと思いますが、ここからはダイエット中だからこそ牛肉を食べるべき理由を説明していきます。

牛肉の赤身の効果とダイエット中に優れている理由

脂質が少ない部位、いわゆる“赤身”の牛肉には、単に脂が少ないだけでなく、タンパク質が豊富に含まれ、筋肉量を維持・増やすダイエットには非常に有効です。

また、「カルニチン」というアミノ酸由来の物質を豊富に含みます。カルニチンは長鎖脂肪酸(一般的な油脂)をミトコンドリアに運んで燃焼することでエネルギーを作り出します。

さらに、生成された有毒な物質をミトコンドリア外に運び出して蓄積するのを防ぐという重要な役割を持っています。脂肪酸を燃焼させることから、サプリとして売られているなどダイエットの強い味方となってくれる物質なのです

食品(1オンスは約28g、1カップは240ml)
1回当たりの摂取量(mg)
牛ステーキ、加熱調理、3オンス(約85g)42-122
牛ひき肉、加熱調理、3オンス(約85g)65-74
牛乳、全乳、1カップ(240ml)8
タラ、加熱調理、3オンス(約85g)3-5
鶏むね肉、加熱調理、3オンス(約85g)2-4
アイスクリーム、1/2カップ(120ml)3
チーズ、チェダー、2オンス(約57g)2
全粒粉パン、2切れ0.2

上記の表は食物に含まれるカルニチンの量をまとめたものです。牛肉のカルニチンは、他の食物と比べ物にならないほど多いことがわかります

牛の赤身肉が女性に嬉しい理由!鉄分補給で代謝アップ!

牛肉の赤身には、脂肪燃焼を助けるカルニチンの他に、「鉄分」も豊富に含まれています。鉄分は体内に酸素を運ぶ重要な役割があり、不足すると貧血や疲れやすさだけでなく、基礎代謝の低下にもつながります。

特に女性は月経などで鉄分が不足しがちです。ダイエット中に赤身肉を摂ることは、体調を整えながら代謝を高め、効率的に痩せやすい体づくりをサポートしてくれるため、積極的に取り入れたい栄養源なのです。

脂質が少ない牛肉は筋トレ勢にも人気

脂質が少ない牛肉部位は、ダイエット中だけでなく筋トレやボディメイクをしている人にも支持されています。赤身に豊富なタンパク質は筋肉を維持しながら脂肪を減らしたい人に最適。

ヒレ・ランプ・モモは脂質が少ないため、トレーニング後の食事としても人気があります。栄養バランスが良く、身体づくりの効率を高めてくれる点も注目される理由です。

脂質を気にする場合は牛肉の食べ方にも注意!

ダイエット中に牛肉を食べることは適量ならむしろ意識したいところですが、脂質だけでなく食べ方にも気をつけましょう。

調理・食べ方でさらに“脂質を抑える”コツ

脂質が少ない部位を選ぶだけではなく、その後の調理・食べ方でも脂質を抑える工夫ができます。例えば、焼肉やステーキの場合は網焼きやグリルラックを使い、余分な脂を落とす調理が有効です。

また、味付けにマヨネーズや砂糖多めのたれを使うと、元々少ない脂質でもカロリーが跳ね上がるため、シンプルな塩コショウ・ショウガ・レモンやわさびなどの味付けが理想です。

つまり、牛肉を食べる場合もすき焼きなどではなくステーキなどシンプルな調理方法が適しているということですこうした“部位×調理”の組み合わせが、ダイエット中に罪悪感なく牛肉を楽しむ鍵となるでしょう。

ダイエットをしながら自分にご褒美!おすすめお取り寄せ牛肉

ダイエット中でも美味しいものが食べたいなら、牛肉の脂質が少ない部位をお取り寄せしてみましょう。
ブランド牛なら赤身にたっぷりとうまみを感じられるため、満足感が違いますよ

飛騨牛 ハートステーキ

飛騨牛のステーキが可愛いハート形になりました。
柔らかさやうまみはもちろんのこと、可愛さにテンションが上がります。

特選 米沢牛 シャトーブリアンステーキ

ステーキの女王であるシャトーブリアンは、ヒレの中のもっとも肉質がいいとされている超希少部位です。
赤身なのに柔らかくジューシーで、脂質も100gあたり15g程度しかありません。

最高級 極上 松阪牛ランプステーキ

ランプはサーロインのすぐそばにある部位ですが、サシが入りにくく脂質が少ないのが特徴です。
しかし、肉のキメは細かく柔らかで、ステーキで頂くと非常にうまみを感じられます。

近江牛 ギフト 焼肉 赤身

ダイエット中だからと焼肉を我慢している人もいるでしょう。しかし、赤身のお肉を選べば焼肉だって問題ありません。
近江牛の柔らかくて美味しい赤身でおうち焼肉はいかがでしょうか。

まとめ

今回は、脂質が少ない牛肉部位について紹介しました。
牛肉の中でもランプ・ヒレ・モモなどの部位は脂質が少なく、ダイエット中に食べても脂質の摂りすぎにはなりません。

脂質は以下のようなさまざまな役割を持っています。

  • 体温の維持
  • 細胞膜や脳神経組織をつくる材料となる
  • ホルモンの材料になる
  • ビタミンの運搬
  • 肌に潤いを与える

そのため、過剰に制限すると健康にも美容にも良くないので気を付けましょう。

牛肉の赤身には脂肪燃焼を促進させる「カルニチン」が豊富に含まれています。
そのため脂質の少ない赤身肉はダイエットにも向いている食材なのです。
調味料や調理方法に気を付けて、ダイエット中も上手に牛肉を食事に取り入れてみてください。

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