お中元を贈るとき、自分が住んでいる地域の時期に合わせて手配していませんか?
お中元の時期は地域によって異なるので、相手がどこに住んでいるかで贈り分ける必要があります。
また、熨斗紙の書き方や貼り方もマナーを知らなければ恥をかいてしまうかもしれません。
そこで、本記事では以下のことをご説明します。
- 地域別のお中元時期
- 喪中やお中元の手配が遅れた場合の贈り方
- 熨斗紙の書き方と貼り方
- 人気のお中元ギフトとおすすめギフト
この記事を読むことで、お中元のマナーを完璧に守ることができるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事は、和牛×ギフトの専門店「肉贈」の店長松本が監修しています。
肉検定1級・2級、家畜商の免許も取得済。和牛の肥育もしています。
「和牛×ギフト」を通して、贈り主&贈り先の双方を幸せにすることを目標に日々活動中。
お中元を贈る場合は地域ごとの時期に合わせて贈るのがマナー
お中元を贈る時期は、地域によって違いがあることをご存知でしょうか。
間違えた時期に贈ってしまうと「マナー違反」と思われてしまう可能性があるので、地域に合わせて贈るようにしてください。
ではそれぞれの地域別でお中元の時期を見てみましょう。
お中元の時期①東北・関東
東北と関東は「7月初旬〜7月15日」がお中元の時期。
お中元の期間が短いため、6月末ごろから手配を始める人が多いようです。
お中元の時期②北陸
北陸は地域によってお中元の時期が異なります。
新潟県や石川県金沢市などの地域は「7月1日〜15日」、富山県や石川県能登町などの地域は「7月15日〜8月15日」とされています。
7月15日着指定で手配すれば、どちらの地域でも失礼がないでしょう。
お中元の時期③北海道・東海・関西・中国・四国
この5つの地域でお中元は「7月中旬〜8月15日」に贈るのが一般的。
ただし、年々お中元を贈る時期が早まってきているので、7月の後半で届くように手配をするのがいいかもしれません。
お中元の時期④九州
九州ではお中元の時期がやや遅めで「8月1日〜15日」が一般的です。
この期間内に届くように早めに手配をしておきましょう。
お中元の時期⑤沖縄
沖縄の場合は、旧暦「7月13日〜15日」の旧盆にあたる3日間にお中元を贈ります。
毎年お中元を贈る時期は異なるため、その年の旧盆はいつからなのかを調べてから手配をしなければいけません。
ちなみに2021年の旧盆は「8月20日〜22日」です。
喪中の場合やお中元の時期を過ぎてしまった場合は?
相手や自分が喪中の場合でも、お中元を贈ることは失礼に当たりません。
しかし、不幸から日が経っていない場合は暑中見舞いや残暑見舞いとして贈るといいでしょう。
お中元の手配が遅れてしまった場合なども同じです。
では暑中見舞いと残暑見舞いの時期を確認してみましょう。
暑中見舞いとして贈る場合の時期
暑中見舞いを贈る時期は、「小暑(7月7日ごろ)〜立秋の前日(8月7日ごろ)」に贈るのが一般的です。
この時期を過ぎてから贈る場合は、残暑見舞いとなります。
残暑見舞いとして贈る場合の時期
残暑見舞いを贈る時期は、「立秋(8月8日ごろ)〜8月31日」です。
遅くなってしまったとしても、9月7日ごろまでに贈りましょう。
お中元を贈る場合の「熨斗(のし)」書き方マナー
お中元に貼る「熨斗紙」は、贈り主の部分に書く名前によって書き方が異なります。
表書きは、
- お中元
- 御中元
のどちらかを書きましょう。
名前の書き方は以下をご参照ください。
個人で贈る場合の熨斗の書き方
個人名で贈る場合は、表書きの真下にフルネームを書きます。
もしも相手が目下の人の場合は、姓のみでもマナー違反とはなりません。
会社名で贈る場合の熨斗の書き方
会社名のみで贈る場合は個人名と同じく表書きの真下に書きます。
会社名と個人名を書く場合は、少し右側に小さく会社名を書き、表書きの真下にくるように個人名を書きましょう。
連名で贈る場合の熨斗の書き方
連名で贈る場合は、目上の人を右に書きます。
特に地位などがなければ、右から50音順に書きましょう。
連名は3人までにしておくのがおすすめ。
4人以上の場合は次を見てください。
代表者の名前で贈る場合の熨斗の書き方
4人以上の名前を連名にしてしまうとバランスが悪くなるため、代表者を立てましょう。
代表者名を表書きの真下に書き、左側に
- 有志一同
- 他一同
と書きます。
中包みに代表者以外の名前を書くのが一般的です。
暑中見舞いや残暑見舞いとして贈る場合は、熨斗の書き方に注意
お中元ではなく暑中見舞いや残暑見舞いとして贈る場合は、熨斗の表書きに注意しましょう。
そのまま「〜見舞い」と書くのは失礼に当たります。
そのため、
- 暑中見舞い→「暑中伺い」
- 残暑見舞い→「残暑伺い」
このように書くことを忘れないようにしましょう。
お中元を贈る場合の「熨斗(のし)」の貼り方マナー
お中元の熨斗は形に種類があるため、自分で貼る場合は注意をしましょう。
熨斗紙の貼り方
一般的な熨斗紙の場合は、品物の上下を確認してから水引と品物の中心を合わせて貼ります。
熨斗紙は汚れがないことを確認して、シワにならないように貼りましょう。
短冊熨斗の貼り方
短冊熨斗とは細長い熨斗のことです。
短冊熨斗を使う場合は真ん中ではなく右上に貼りましょう。
熨斗紙を貼るときは何で貼る?
熨斗を貼る場合はのりを使ってもセロハンテープを使っても、どちらでも大丈夫です。
どちらを使う場合でも、シワにならないように気をつけましょう。
液体のりを使うと熨斗紙がよれてしまう可能性があるので、スティックのりの方がいいかもしれません。
お中元として喜ばれるものはなに?
株式会社ネオマーケティングが20歳以上の男女900人に行った「地域別のお中元に関する調査」によると、もらって嬉しいと感じるお中元は以下の通りとなりました。
1位 精肉・ハム・ソーセージ
2位 洋菓子
3位 ビール
夏でもさっぱり食べられるフルーツなどは、お中元のおすすめ品として紹介されていることが多いのですが、もらう側からの人気はさほど高くないようです。
では、ランキングの結果を踏まえたおすすめギフトをご紹介します。
特選 米沢牛カルビ焼肉400g(A5・A4等級)
夏といえばビール、ビールといえば焼肉ですよね。
焼肉用の高級牛肉なら、喜ばれること間違いなしです!
飛騨牛 ハンバーグ ギフト(A5・A4等級)
一人暮らしでも家族でももらって嬉しいハンバーグ。
焼くだけで飛騨牛の美味しさを楽しめます。
個包装になっているので小分けにする必要もなく、個数も4個〜23個まで選べるので、贈る相手に合わせられるのも嬉しいですね。
筑波ハム ギフトセット (19-09)
みんな大好き加工肉のセット。
特に小さなお子さんがいる場合は喜ばれるのではないでしょうか。
余分なものを極力使っていないため、卵や乳製品アレルギーの人でも安心。
〈ヨックモック〉 クッキーアソート 4種92個入
会社などの大人数がいるところへ贈るなら、定番のお菓子が安心。
ヨックモックは個数も多く、味もシンプルなので喜ばれるでしょう。
とらや 虎屋 羊羹 最中 詰合せ 3号
ご年配の方に贈る場合は、有名店の和菓子がおすすめ。
とらやの羊羹と最中の詰め合わせなら手軽に食べられます。
アサヒ スーパードライ ギフトセット AS-5N
ビールを贈るなら「好きなビールランキング1位」のスーパードライがおすすめ。
エビスやモルツなどは苦手な人もいるので、もしそれらを選ぶ場合は注意しましょう。
まとめ
今回は、お中元のマナーと時期についてご紹介しました。
お中元は地域ごとに時期が以下のように異なります。
⚪︎東北、関東…7月初旬〜7月15日
⚪︎北陸…地域によって異なる
⚪︎北海道、東海・関西・中国・四国…7月中旬〜8月15日
⚪︎九州…8月1日〜15日
⚪︎沖縄…旧盆
贈る地域の時期を確認してから手配をしましょう。
もしも喪中であったり、お中元の時期に間に合わなかった場合は、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈れば問題ありません。
熨斗紙の書き方は、表書きは中心にくるように「お中元(御中元)」と書きます。
贈り主の名前は人数などに合わせて書き分けましょう。
熨斗紙はシワがないように貼り付け、汚れないようにしてください。